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【出前館の研修制度】自走できるまでの手厚いフォロー体制

出前館では入社後の研修プログラムとフォロー体制が整っています。5日間に渡って東京本社で行われる研修プログラムは、動画視聴と座学に加え、ディスカッションを重視したインプット&アウトプット型で行います。

そのポイントや工夫点について、研修プログラムの企画立案を行う加盟店サポート部の根間夢菜に話を聞きました。記事後半では研修プログラム受講者による生の声もお届けします。

自己紹介

―まず簡単に自己紹介をお願いします。

営業本部 加盟店サポート部 セールスエデュケーショングループの根間夢菜と申します。出前館での社歴は20228月で4年目となります。インバウンド営業としてキャリアを積みながら、2年間で延べ60名以上の正社員のOJTを担当してきました。

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研修プログラム見直しの背景

―研修プログラムを見直すことになった背景やきっかけについてお聞かせください。

出前館では2021年から地方主要都市に営業所を立ち上げ、営業社員を積極採用しています。毎月コンスタントに入社される方々が増える中で、ある程度マニュアルやプログラムを体系化する必要が出てきました。

部署や地方営業所によっては入社歴が浅いメンバーが多いことがあったり、立ち上げて間もない営業所では、新たに入社してきた人に業務を「教える」という事を営業しながらやらなければいけません。一部のそういった社員の負担や配属先で教える人によるバラつきやヌケモレが無く、自走できるまでの知識を得てもらいたいということが研修プログラムを見直す大きなきっかけでした。

そこで入社後は、最初に東京本社で基礎となる研修プログラムを受けてから、地方営業所に配属といった流れに変更しました。

それまでは、マンツーマンでとりあえず一緒にやってみようという OJTスタイルでしたが、営業マンは外出していることも多く、まとまった時間がとりづらいことが課題だったので、プログラムを見直す際には、営業マンとして現場で自走するための基礎的な情報が5日間でまとめて学べるというスタイルを取り入れました。

ただ、OJTを完全に排除したわけではなく、配属後も基本的に先輩社員がついて、きちんと教える環境は継続しています。

研修プログラムの概要とスケジュール

―5日間の研修プログラムはどんな内容ですか?

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プログラムの目的としては、

「飲食店にむけて加盟提案ができるようになること」

「出前館に掲載するまでの流れを理解し、出店手続きができるようになること」

「出店した加盟店に対してコンサル提案ができるようになること」

この3つをゴールに掲げています。まずインプットの面では、動画視聴や座学を通じて現場に出て必要となる出前館のシステムやツールの使い方などの知識を深めてもらいます。その上で、それをきちんと理解しているかどうかを2回のテストを通じて確認し、グループディスカッションや理解度テストを通してアウトプットをするという構成となっています。これを5日間かけて段階的に実施していきます。

出前館の入社のタイミングは毎月1日、15日の2回なので、研修プログラムもそのタイミングに合わせて始動します。毎回数名入社されますので、同じタイミングで入社された方々は、同期と一緒に研修を行いますのでリレーション構築も出来ます。

毎月1週目3週目は研修プログラムを運営し、その間の2週目4週目に、プログラム中に出た反省点からPDCAサイクルを回して、都度改善して運用しています。

座学については、それぞれの項目の適任者が直接レクチャーを行います。プログラムの基盤や50種類ある研修動画は、現在出前館で活躍している各マネージャーや部長の協力で作り上げたもので、希望があれば、一部の動画は入社前に閲覧することも可能です。

研修プログラムのポイントと工夫点

―プログラムで力を入れているポイントはどこですか?

まず1つ目が50本、およそ10時間分の研修動画です。視聴することで今後必要となる一通りの情報が網羅されているので、聞いたことあるなというレベルまでの知識を得ることができるようになっています。動画にしたことによって、配属後に現場で必要となった際に、何回も見返すことができるというメリットもあるので、動画にはかなり力を入れています。

2つ目は、グループディスカッションを取り入れている点です。インプットするだけでなく、得た知識について実際に考え、他の人と意見交換をすることでより知識を定着できると考えています。

例えば、実際に現場に出た時に直面するであろう壁みたいなものがあるんですね。出前館と競合サービスの違いって何だろうとか、この飲食店はなぜ出前館に出店してくれていないんだろうとか。そういうテーマについて皆でひたすら意見をぶつけ合います。

システマチックに得た情報だけでなく、自分で考えてアウトプットすることで、自分の言葉として実際の営業現場でも話すことができますからね。そのきっかけを作るためにもグループディスカッションを大事にしています。もちろんテーマや進行についても毎回細かくPDCAサイクルを回して改善しています。

他にも5日間の研修プログラムの中で毎日1718時の1時間ずつ質問会を設けています。インプットしたけど結局これって何だったんだろうという疑問が絶対に湧いてくるので、それをぶつけてくださいという会です。ちょっとよくわからないなという気持ちを、いかに解消するかというところにかなり力を注いでいます。

―特に工夫している点はどこですか?

毎回、研修プログラムの最終日にアンケートをとっており、そこで受講者の意見や感想など生の声を集めています。研修プログラムが一方通行にならないように、どのポイントを深堀りした方がよかったのか、わかりにくい点はあったのか、ざっくばらんにアンケートや会話形式でヒアリングを行って、PDCAサイクルを回しています。

これを月に2回行っているので、どんどん内容がブラッシュアップされていきますし、皆で作り上げてきた感があるので、出前館の研修の強みとして伝えたいポイントですね。

研修プログラム修了後の手厚いフォロー体制

―プログラム修了後のフォロー体制についてはいかがですか?

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この秋からリレーション制度をスタートさせています。配属後は各営業所でコミュニケーションを取ることがメインになってきますので、事前にリレーションを築くためのサポートを行うものです。

商談への帯同、グループディスカッションへの既存社員の参加、ランチ交流、研修担当者との1on1、入社同期カジュアル交流会、獲得後1店舗のオープンまでのサポートといった6つの内容を実施しています。

また、研修プログラムの動画は、社員がいつでもアクセスできるクラウド上に保管されていていつでも見返すことも可能です。1日に何十回も動画にアクセスしている方がいたので「どうしたんですか?」と聞いたら、研修プログラム動画が重宝しているので見返しているとのことでした。独り立ちまでのスピードは平均して2.53ヶ月かかるのですが、それまでの間に動画を見返して復習する方も多いようです。いつでも好きな時に、自分の中で色々と勉強し直せる環境が整っています。

研修プログラム見直しの成果

―研修プログラムを見直した結果、どのような効果がありましたか?

今の研修プログラムは20222月から開始したので、ちょうど半年ほど運用しています。2月の時点では研修動画によるインプットがメインでしたが、詰め込むだけだとパンクしてしまうので、そこから理解度テストやグループディスカッションなど、アウトプット重視のコンテンツをどんどん充実させています。

その結果、受講者がこの研修を通してどこまで理解することができたかを可視化できるようになりました。配属先にも、各人がどのレベルまで到達しているかを伝えやすくなり、現場との連携もスムーズになりましたね。

今後の展望

―研修制度をより良いものにするためにチャレンジしようとしている施策はありますか?

出前館全社員向けの研修や、現場に出た後も役に立つコンテンツをもっと発信していきたいと考えています。具体的には、100人以上営業マンがいる中で、実績のある営業マンの資料などを集約するとか、「あそこに行ったら何か役立つ情報がありそうだ」みたいな場所を作りたいです。

今でもナレッジの共有は活発になされているのですが、実際にどんな営業資料を持っているのかも知りたいという声も多く、そのあたりまで共有し合っていけるような環境を作っていきたいですね。

それが出前館全体の営業力の強化になるし、NO.1サービスになるために皆で知識を高めあっていく必要があります。現場で役立つ武器のようなものを提供できたらいいなと思っています。

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研修プログラム受講者の生の声

―簡単に自己紹介をお願いします。

今井健登(以下、今井):

営業本部 アカウントマネジメント部 関東グループの今井健登と申します。2022615日に入社しました。

工藤恵梨(以下、工藤):

営業本部 戦略開発部 営業企画グループの工藤恵梨です。202271日に入社しました。

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―研修プログラムを受けての率直な感想をお聞かせください。

今井:

今まで勤めてきた会社と比べてかなり手厚く、かつフォローアップがすごいと感じました。研修後配属先で現場に出た後でも、わからないことに直面してしまうことがあるのですが、研修担当に聞くと即答できない特殊なケースの事でも調べて教えてくれたりしたんですね。自分で調べるのが普通の流れだと思いますが、わざわざ調べてもらえたのが驚きで。何しろ手厚いなと、その言葉に尽きますね。

工藤:

手厚いのもそうですけど、かなり学びやすくて振り返りやすいと思いました。まず研修の内容自体が順序立ててあるので、研修とか業務引継ぎで陥りがちな、今何を学んでいるのかがわからなくなるみたいなことがありませんでした。今どの分野を学んでいて、これが何に役立つのかというのも教えてもらえるので、頭の整理をしながら学ぶ事ができました。かつ、社内ポータルに研修ページがあり情報がわかりやすく整理されているので、研修後も検索しやすいので今でも役立っています。ものすごく実用的です。

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―仕事上で研修が役に立ったエピソードはありますか?

今井:

加盟店とのやりとりの内容やその後のフォロー、加盟決定から注文サイトが出来上がるまでどのくらいの時間がかかるかなど、研修で実際に聞いた内容を踏まえた上で営業ができるので、説明がしやすいんですよね。頭で整理した状態で営業に行けるので、効率的に加盟につなげられました。

競合他社と出前館の比較というところも頭に入っていたので、客先でもきちんとアウトプットすることができました。研修で得たものを自分の頭で具体的に考えてそれを説明できる。そういうところが結構役に立ちましたね。

工藤:

私は配属が営業企画で、営業部隊の方がいかに効率的に動いたり、効果的な営業をしたりできるかを考える部署です。なので、研修を受けて、現場での流れを学べたのが一番大きかったなと思います。

実務面ではデータを扱う仕事が多いので、データ抽出の仕方や出前館内のシステムについて、セットアップから教えてもらえたのが助かりました。具体的なやり方を動画で解説してくれているものもありますし、研修後でも動画をみて復習できる環境があるのが非常にありがたいです。

―今後、研修制度をどのように利用していこうとお考えですか?

今井:

入社したては営業マンとしてわからないことが山ほどあるので、そのわからないところを補うのが研修の役割だと思います。インプットするだけでは身につきにくいので、定期的にグループディスカッションなどアウトプットする場を設けてくれるのも魅力的です。今後、新たな研修のプログラムが増え次第、積極的に参加して活用していきたいですね。

工藤:

今後もどんどん新しいプロダクトやサービスが出ていくと思うので、その時々の研修プログラムに参加して、自分の情報を補っていくつもりで活用していきたいなと思っています。

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